引き込まれてしまった
『今すぐになんてやらなくてもいいよ』
https://note.mu/fujimotoryo/n/nc21625cf4891
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言葉で人を殺したことがある。
結局、その先はぼくには知れない。その言葉が起爆剤になって、ぼくには知れないところでその人なりになにかスタートされたかもしれない。そうだったらよい。
けれど、あのことがプレッシャーになって、首を絞めてしまったかもしれない。いや、きっとそうだったのだろうと思う。
だけど、そもそもなにかはじめなければならないことなんてないはずだ。そして、早めにスタートさせないといけない理由もない。ましてや、早めにということさえ個人差がある話だ。今ではそう思う。どうしてもっと待てなかったのだろう。
そして、どうしてぼくはあのとき苛立ったのだろう。親身になって聞いているのに結局動かなかった(ように見えた)その人に腹が立ったのは、どうしてなのだろう。
自分の話の聞き方が甘かったのか、アドバイスが具体的でなかったのか、それともそのほかになにかあるのか。いや、そもそも「してあげている自分」になっていたのかもしれない。そこが根本的に間違っていたのかもしれない。
言葉を書くこと、話をするということは、常に何かを取りこぼすという悲しい作業でもある。言葉にできないあの想いや感情、情景たちはどこへいくのだろうか。
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