『「評定」を廃止すべき最後の理由は、評定がある限り、保護者も子どもも、さらには先生たちでさえ、序列化としてのテストという考えからどうしても逃れられないからです。』
評価を気にすると子どもたちは「学び」を楽しめなくなる。「評定」はそろそろ廃止すべきだ。
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序列化や点数評価が、子どもたちの学びにとって多くの場合逆効果であることは、さまざまな研究によって明らかにされています。評価を気にすると、子どもたちは学びそれ自体を楽しめなくなってしまうのです。もっと言えば、この点数評価のために、勉強が嫌いになってしまう子どもも少なくないのです。
読者の皆さんも、大学のつまらない授業ばかりか、役に立つと思われる授業でさえも、できるだけ省エネして単位を取ろうという意識が働いてしまうことはないでしょうか? 学びに成績がからむと、私たちは実りある学び以上に、楽をしていい成績を取ることを考えるようになるのです。
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